一般社団法人あがり症克服協会 代表理事 鳥谷 朝代
株式会社スピーチ塾 代表取締役
人見知り克服協会 代表
心理カウンセラー
NHKカルチャー/朝日カルチャー/よみうりカルチャー
中日文化センター/リビングカルチャー話し方講師
※出版実績はこちら。
※メディア出演情報はこちら。
みなさん、スピーチをする際、原稿を書くことはあるでしょうか。もしくは、アドリブでその場の空気や聞いている人々の反応に合わせて話を進めるスタイルを選びますか?様々な状況下で、どちらのアプローチもその有用性を発揮します。しかし今回は、特にスピーチの「原稿」に焦点を当て、その重要性と利点についてお話ししたいと思います。
「原稿を書くのは時間がかかるし、自由に話した方が自分らしいだろう」とお考えの方もいるかもしれません。実際、自由に話すスピーチは親しみやすく、聴衆とのつながりを生む場面もあります。しかし、一つ覚えていただきたいのは、原稿が持つ「安定感」です。特に、緊張している時や初めての場で話す際、原稿はみなさんの最も頼りになるパートナーとなりえます。
この後にお伝えする内容では、原稿を活かしつつも、自然体で話すコツや緊張を和らげ、自分の言葉でしっかりとメッセージを伝えるための方法についても触れていきます。どうぞ、最後までお付き合いください。
目次
1.スピーチ原稿の書き方
2.本番で緊張しないためのリハーサル
3.「自分の声=変な声」の謎
4.まとめ
【PR】★本気であがり症克服したい人必見!鳥谷朝代の15日間「あがり症克服」無料メールセミナーはこちら★
1.スピーチ原稿の書き方
「原稿を用意していくと、頭が真っ白になったとき困るので嫌です」
「棒読みっぽくなるから、その場で考えて言いたいです」
気持ちはわかりますが、緊張しやすい人がノープランでうまく話せるほど人前は甘くありません。
アドリブで話すことができるのは、失敗も含め多くの経験を積んだ人のみです。
緊張しやすい人には、原稿を書くことをお勧めします。
どんなに短い挨拶でも、自己紹介程度でも、まずは話したいことを書き出してみましょう。
ただし、それを丸暗記することをお勧めしているわけではありません。
最終的には、原稿を持たず、自分の言葉で話すのがベストです。
原稿を書くのは、考えや話したいことを整理し、まとめるためです。
頭の中は収納と同じ。整理されていなければ、言葉は出てきません。
せっかくいいネタを持っていても、引き出しがぐちゃぐちゃでは、いざというとき取り出せず、慌ててしまいます。
一度整理したものを頭に入れておけば、言葉を失ったり、話が脱線することはありません。
また、自分のスピーチがどれぐらいの時間なのか把握するためでもあります。
原稿を書いたら、声に出して読み、時間を計ってみましょう。
意外かもしれませんが、「私はあがり症です」という人に限って話が長いもの。
話の着地点が定まらず、自分でも何を言っているかがわからなくなってしまうからです。
整理整頓されていない人の話は、聞いている方も苦痛です。
声が震えることよりも、気にすべきこと、やるべきことがたくさんあるのです。
「スピーチ力の半分は文章構成力」と言っても過言ではありません。
日頃から自分の考え、伝えたいことを、簡潔でわかりやすく表現する練習をしておくとよいでしょう。
ネタのストックのために、ブログを書くのもお勧めです。
2.本番で緊張しないためのリハーサル
必ず行うべきなのが、リハーサル。
本番は立って話すのか、座って話すのか、演台はあるのかないのかなど、できるだけ本番に忠実に行います。
できれば、当日の衣装と靴を着けて行いましょう。
普段、ハイヒールを履き慣れていない人が、披露宴本番のドレスアップした状態で、フラフラせずに話せるわけがありません。それだけで緊張してしまいます。
資料やマイク、レーザーポインターなどを手に持って話す場合は、練習でもできるだけ同じ状態で行います。
マイクは力を抜いて、卵を持つような感覚でやさしく持つとよいでしょう。
左右どちらの手でも持てるようにしておくと、資料をめくる際などに慌てなくて済みます。
また、リハーサルの際、動画を撮ることをお勧めです。
動画したご自身を観ていただくと、おそらくほとんどの人が、「自分が思っていたより緊張しているように見えない」ということに気づくでしょう。
それもそのはず、緊張の症状は体の中で起こっていることなので、他人にはそれほどわかりません。
隣の席の人の体温や心拍数が上がったところで、誰も気づきません。
自分が重度だと思い込んでいたことが、実は自意識過剰によるものだったということです。
それよりも、姿勢や手の位置、おじぎの仕方などが目に飛び込んできます。
声は、震えよりも大きさや速さ、抑揚が気になると思います。
そういった悪い癖を知らないでいたのは、自分だけなのです。
でも、落ち込む必要はありません。
良くないところがあったら治せばいいのです。
見るのは一時の恥、見ないのは一生の恥なのです。
聞いてくれる人のためにも、事前にできることはすべてやったうえで本番に臨みましょう。
スピーチ成功のためのチェックリスト
(1週間前)
□原稿を作る
□声に出して読み、時間を計りながら推敲する
(2~3日前)
□リハーサル
□動画を撮って、スピード、抑揚などのチェック
(前日)
□本番と同じ衣装、シチュエーションでリハーサル
□表情、立ち居振る舞いなどの最終チェック
3.「自分の声=変な声」の謎
「たまたま聞いた自分の声が、思っていたのと違った!」という経験、皆さんにもあると思います。
これには理由があります。
普段聞いている自分の声は、一度空気中に出されて鼓膜を通して聞こえてくる声と、自分の体を通る、つまり骨伝導により伝わった声との、両方を聞いています。
他人が聞いている声は空気中を伝わった声のみなので、違って聞こえるのです。
「変な声」と感じる自分の声は、普段他人が聞いているあなたの声。
嫌がらず、ちゃんと知ってあげましょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
このコラムでは、スピーチの際に発生し得るいくつかの問題や不安要素に対し、効果的なスピーチを行うための具体的なアドバイスやステップを示してきました。
アドリブと原稿の使い方、リハーサルの重要性、動画を使ったセルフチェック、そして自分の声の真実を理解することが、スピーチの質を高めるための手段です。
さらに、自分の声がどのように他者に聞こえているかを理解し、受け入れることもまた、印象的なプレゼンテーションを行うためのポイントです。
これらのポイントを押さえつつ、絶えず自己改善を図りながらスピーチを行えば、プレゼンテーションはより洗練され、聞き手にポジティブな印象を与えることができるでしょう。
ぜひ、実践してみてくださいね。

