一般社団法人あがり症克服協会 代表理事 鳥谷 朝代
株式会社スピーチ塾 代表取締役
人見知り克服協会 代表
心理カウンセラー
NHKカルチャー/朝日カルチャー/よみうりカルチャー
中日文化センター/リビングカルチャー話し方講師
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学校や会社、習い事や会合など、初対面の人が集まるシチュエーションに対して、苦手意識はありませんか?
人見知りを自覚されている方には、「沈黙が怖い」「会話が続かない」「何を話したらいいかわからない」という疑問やお悩みをお持ちの方も多いと思います。
そこで、初対面の人と打ち解けつつ、会話を続ける方法をご紹介します。
目次
1.人見知りさんに多い行動パターンや話し方の傾向チェック
2.美容院やエレベーターでは「お天気トーク」がテッパン
3.一歩進んで「お住まいトーク」
4.会社でも、学校でも、「まずはいきなり自己紹介!」
5.聞き手に回るときは、必ずメモを取る
6.初対面でも「親しき仲」になれる!魔法の言葉「シタシキナカ」
7.「オウム返し+質問1」で楽しく会話を続ける
8.まとめ
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1.人見知りさんに多い行動パターンや話し方の傾向チェック
まずは、人見知りさんに多い行動パターンや話し方の傾向をチェックしてみましょう。
◆人見知りさんあるある
身体・・・姿勢が悪い、身体が硬い
手足・・・腕組み/足組みをする、手が落ち着かない、貧乏揺すりがある
視線・・・目が泳ぐ、目を合わさない
表情・・・無表情、無感情、ノーリアクション
しぐさ・・・必要が無いのに資料をめくる、携帯をいじる
声・・・声が小さい、早口、滑舌が悪く聞き取れない、
話し方・・・沈黙が多い、あいづちを打たない、話を振らない、会話が続かない、何か聞くたびに黙り込んでしまう
特に、「沈黙が多い、あいづちを打たない、話を振らない、会話が続かない、何か聞くたびに黙り込んでしまう」
これでは日常会話が続かず、人間関係も気まずくなってしまいます。
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2.美容院やエレベーターでは「お天気トーク」がテッパン
ここから、【今すぐできて、ほんの少し打ち解けられる会話術】いつでも誰とでも、短い時間から試すことができるトーク術をご紹介します!
美容院やショップなど、この後も関係性が続くかどうかわからないライトな関係には、「お天気トーク」がオススメ。
「エレベータートーク」とも呼ばれ、話したこともない上司とエレベーターで鉢合わせたときなど、ちょっとした間を埋めるときにも使えます。
たとえば、「今日も暑いですね(寒いですね)」「夕方から、雨が降りそうですね」などの気温や天候の話など。
最も無難で、老若男女誰にでも使える会話ネタです。
出典元:保育所保育指針 – 厚生労働省
3.一歩進んで「お住まいトーク」
出身地ネタ、居住地ネタは、いわば共通点探しです。
「○○区ですか!△△線ですね!私は××です」
「学生時代、あの辺りに住んでいました!」
「おいしいケーキ屋さんがありますよね!」など、住まいや出身地の話は、無限に広がります。
人は、自分と同じ共通点があればあるほど、「話が合う」という印象を持ち、親近感を抱きます。
私は名古屋出身なので、東京でのお仕事や会合の際、愛知県はもちろん、東海3県、もっというと、地方出身者の方に出会えると、それだけでうれしくなってしまいます。
実は、東京って地方出身の方がほとんどですから、それだけ守備範囲を広く構えていられるということです。
東京に限らず、「福岡出身です!」「私は長崎です!」……不思議なもので、同じ九州出身というだけで、ぐっと親近感がわきますよね。
4.会社でも、学校でも、「まずはいきなり自己紹介!」
人見知りの人は、自己開示したり、自己PRをするのが苦手です。
なので、ここはあえて、自分から積極的にみんなの前で自分のことを話す練習をしましょう。
自己紹介後は、可能でしたら聞き手に質問やコメントをもらうようにします。
人見知りの人は「自己否定感」が強く、対人関係に自信がない人が多いのですが、他の人に自分では気づかないポイントを褒めて認めてもらうことで、自信につながります。
5.聞き手に回るときは、必ずメモを取る
会合や集まりなどで、順番に自己紹介するときは、話し手の名前、出身地、職業、趣味・特技などパーソナリティに関することをメモしておきます。
あとで、「〇〇さん」と名前で呼びかけたり、「映画がお好きなんですね、私もです!」と共感することで、会話のきっかけにつながります。
6.初対面でも「親しき仲」になれる!魔法の言葉「シタシキナカ」
話すきっかけがつかめたら、次のキーワードを使って、どんどん会話を振ってみましょう。
シ:趣味の話……「お休みの日は何をされていますか?」趣味やライフワークを聞く
タ:旅(食べ物)の話……「GWはどこかへ行かれましたか?」旅やグルメの話が尽きない人も多い
シ:仕事の話……「お仕事は何をされているんですか?」苦労話で距離がぐっと近づく場合も
キ:気候(天気)の話……「暑いですね」「寒いですね」は話のきっかけとして鉄板
ナ:仲間(友達)の話……「学生時代の友達に会ったりします?」現在だけでなく昔のエピソードに広げやすい
カ:家族の話……「兄弟はいますか?」長男(長女)、ひとりっ子ネタは意外と使える
7.「オウム返し+質問1」で楽しく会話を続ける
「オウム返し」とは、「バックトラッキング法」とも呼ばれ、相手の言葉をそのまま返すことで、「私の話を理解してくれている」という印象を与えることができるテクニックです。
ですが、あまりやりすぎるとくどいので、オウム返しは適度にしておきましょう。
最後に質問を1つつけてあげると、会話がつながっていきます。
例)
「お休みの日は何をされていますか?」
「月に1回フットサルをします」
「フットサルですか!いいですね~。実は僕も高校時代サッカー部だったんですよ」
「サッカー部出身の方は上手ですよね。今はやってないんですか?」
「今はやってないんです……でも運動不足なので、やりたいと思っていたところです。どんなメンバーでされているんですか?」
「職場の同僚が多いですが、どなたでもOKですよ。今度どうですか?」
「はい、ぜひお願いします!」
会話が苦手な人同士だと、たいていこんな感じです。
例)
「お休みの日は何をされていますか?」
「特に何も……。まあ、しいていえば、フットサルとか……
「そうですか…………」
「………………………」
明らかに、お互いに相手を知りたい、共通点を探したいなどの努力が見えませんよね。
初対面同士でも、その場を楽しく過ごしたいという思いと努力があれば、自然と会話が生まれるものです。
会話はトレーニングです。
「人見知りだから話さなくてもいい」「相手が話しかけてくれればいい」というのは、プライベートではいいでしょうが、社会では通用しません。
「初対面の人とスムーズに話す」ことは、社会人として身につけておいて損はない「マナー」と捉えてください。
テーブルマナーを学ぶのと同じ、知らないことはできなくて当たり前。
これから勉強し、経験値を上げていけばいいのです。
必要以上に恐れずに、どんどん経験を積んでください!
8.まとめ
■「お天気トーク」などのエレベータートークで会話のきっかけを
■積極的な自己紹介で自分を開示
■聞き手に回るときは相手のことを知る努力を
■「シタシキナカ」で距離を縮める
■オウム返し+1で楽しく会話上手に