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イップスとあがり症の特徴や原因と克服法

イップスとあがり症

2023.07.29

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鳥谷朝代の画像

一般社団法人あがり症克服協会 代表理事 鳥谷 朝代

株式会社スピーチ塾 代表取締役
人見知り克服協会 代表
心理カウンセラー
NHKカルチャー/朝日カルチャー/よみうりカルチャー
中日文化センター/リビングカルチャー話し方講師

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こんにちは。鳥谷朝代です。
私は、日本で初めてのあがり症の方のための協会「あがり症克服協会」を立ち上げた理事長であり、あがり症克服の専門家です。
これまでにあがり症に関する著書15冊以上(累計20万部以上)発行しており、TVやラジオなど各種メディアも数多く出演させていただいております。

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あがり症克服協会の顧問には、精神科医・医学博士の藤井英雄さん、咲江レディスクリニック院長の丹羽咲江さんが着任しております。

 

スポーツや人前におけるパフォーマンスは、その参加者が能力を発揮し、自分を表現するとても重要な機会です。

しかし、しばしば私たちは、メンタル的な問題によって技術が低下したり、コントロールが出来ない状態になったりしてしまいます。

その中でも特に顕著なのが「イップス(Yips)」と「あがり症」です。

「イップス(Yips)」と「あがり症」はイコールではありませんが、スポーツや人前におけるパフォーマンスにおいて共通した問題として認識されています。

このコラムでは、イップスとあがり症の特徴や原因、克服の方法についてお答えしていきます。

 

1. イップスとは?あがり症とは?

イップス(Yips)は、主にスポーツ選手に見られる現象で、急激な技術の低下やコントロールの喪失が特徴です。

ゴルフ、野球、テニス、ダーツ、ボウリングなど、精密な動作が求められるスポーツにおいてとりわけよく現れます。

ゴルフのパッティング時の手の震え、野球のピッチャーが正確に投げられない、テニスの選手がサーブをコントロールできないなどが代表的な症状です。

イップスは一般的に、プレッシャーやストレスが原因とされ、過去の失敗体験なども影響を及ぼすと考えられています。

一方、あがり症は、スポーツに限らず公の場でのパフォーマンスにも見られる現象です。

 

あがり症克服法5つのポイントと3大原因

 

スピーチやプレゼン、発表などの場面において、緊張で本来の能力を発揮できず、思うようにパフォーマンスを行えなくなる状態を指します。

症状としては、声が震える、手足が震える、手汗が多くなる、言葉が詰まるなど、個人差はあれど、多くの人がそれら”あがり症”の経験をしたことがあるでしょう。

あがり症もまた、プレッシャーや不安が原因とされ、自己の評価や他者からの評価への恐れが影響を与えると考えられています。

出典元:野球選手におけるイップス症状の特徴-順天堂大学

これら似た者同士のイップスとあがり症ですが、違いは以下のとおりです。

1.イップスは運動的な技術に直結していることが多く、特定の状況下でのみ現れることが多い。

2.あがり症は一般的に広範な状況で発生しうる。

イップスは、上記でもお伝えした、ゴルフのパッティング、野球のピッチング、テニスのサーブのほかに、ダーツのスローイング(指先、手首、ひじ周りの筋肉が固まり、投げるのさえ怖くなってしまう)、サッカーのPK(足の筋肉が急に固まり思ったところにボールを蹴れない、足が前に進まない)、などのような、特定の状況で起こることです。

それに対してあがり症は、あらゆる人前の場面で声の震えや体の震えなどのあがり症状が出ることが特徴です。

 
ゴルフパッティング
 

2. イップスの克服法

イップスやあがり症を克服するために、共通して重要なのはメンタル面のアプローチとトレーニングの組み合わせです。

メンタル面のアプローチでは、ストレスや不安の仕組みを理解して、それに対処することが重要です。

イップスもあがり症も、どちらも過去の失敗に対するトラウマやネガティブな思考が体に染みついてしまっています。

イップスやあがり症で悩む人は、失敗に対して恐れすぎる傾向があるのですが、だからといって「失敗してはいけない」と思えば思うほど、逆に失敗する確率が上がります。これを「努力逆転の法則」といいます。

不安や緊張が高まってきた時は、「不安になってはいけない」「緊張してはいけない」ではなく、「不安になるのは当たり前」「緊張してもオッケー」「失敗なんかしてもいい」と、自分の不安定な気持ちを受け入れることが克服のためにはまず大切な一歩です。それが自己肯定感を高めます。

 

あがり症(社交不安障害)とは?

 

トレーニング面では、繰り返し練習を行い、自信をつけることが重要です。
イップスに対しては、ストレスのない状況で徐々に技術を回復させる練習が効果的です。

あがり症に対しては、人前での発表を模擬したトレーニングを行い、本番さながらの状況に慣れることが大切です。

また、イップスとあがり症は他者のサポートも重要です。コーチや仲間の励ましや理解は、選手や発表者が自信を持ち、プレッシャーに打ち勝つ力を高める助けとなります。

出典元:イップスについて A study of Yips – 早稲田大学

イップスとあがり症はスポーツや人前でのパフォーマンスにおいて深刻な問題となりうる現象です。

しかし、メンタル面のアプローチとトレーニングを通じて克服することは可能です。

 
ゴルフ笑顔
 

個人個人の特徴や状況を考慮した適切なサポートを受けながら、より充実した人前でのパフォーマンスが発揮できるように取り組んでいきましょう。

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鳥谷朝代
この記事を書いた人
鳥谷 朝代(asa)
一般社団法人あがり症克服協会 代表理事

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