管理職のあがり症の悩み~3つの特徴と5つの対処法 あがり症の克服なら一般社団法人あがり症克服協会

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管理職のあがり症の悩み~3つの特徴と5つの対処法

管理職あがり症の悩み~対処法~

2022.07.04

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鳥谷朝代の画像

一般社団法人あがり症克服協会 代表理事 鳥谷 朝代

株式会社スピーチ塾 代表取締役
人見知り克服協会 代表
心理カウンセラー
NHKカルチャー/朝日カルチャー/よみうりカルチャー
中日文化センター/リビングカルチャー話し方講師

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目次

1.管理職のあがり症3つの特徴
2.管理職があがり症になる理由
3.管理職のあがり症5つの対処法
4.まとめ

管理職といえば、人前で話すのも仕事のうちと思われている方もたくさんいらっしゃるでしょう。
部下を従えているわけですし、もちろんその分、人前で話す機会も多くなります。

しかし、だからといって必ずしも、管理職の方全員が、人前で話すことが得意というわけではありません。
苦手な方も、実はたくさんいらっしゃいます。
そして大事なことは、苦手な方でも克服していくことができることです。

管理職

このコラムでは、管理職にして、人前での緊張・あがり症に悩まれている方に、管理職ならではのあがりの特徴や理由、あがりの対処法などをお伝えしていきます。
 

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1.管理職のあがり症3つの特徴

あがり症の発症時期は、様々です。

自意識が芽生えてくる思春期の頃というイメージが一般的にはあるかもしれませんが、そんなことは全くなくて、社会人になってからという方もたくさんいらっしゃいます。

あがり症は遺伝ではなく、人生の中のどこかで、人から見られている意識が強まる体験をすることから自覚していきます。

中でも、管理職など、社内で昇進・昇格をしたタイミングであがり症に陥る方も珍しくありません。

 

あがり症(社交不安障害)の症状

 

そんな、管理職であがり症にお悩みの方の特徴は、以下の3つです。
 

①仕事ができる

管理職になるくらいだから当たり前といえば当たり前ですが、仕事がとてもできます。
ただ、ここに悩みのタネが潜んでいて、仕事ができるからこそ、「できない」自分とのギャップに苦しむのです。
普段の仕事に比べれば、朝礼でみんなの前でコメントすることくらい簡単な仕事のはず。
それなのに、そんなこともできないことがみんなに知られてしまったら…という苦悩を抱えやすいのです。
 
作業員
 
出典元:管理職が感じる職場の環境の変化や管理職としての悩みについて – 厚生労働省
 

②1対1のコミュニケーションは得意

あがり症の方には大きく2パターンあって、1つは人間関係全般が苦手な方、もう1つは1対1のコミュニケーションはむしろ得意だけど、大人数の前で話すことが極端に苦手な方です。
管理職の方には、後者のパターンの方が多いです。
 

③よく人前での発表を依頼される

管理職のあがり症の方は、まわりからは「とてもあがり症には見えない」という雰囲気の方が多いです。
さらに、”人前が苦手”というそぶりを見せたがりません。
上記でも述べた通り、むしろ1対1の人間関係は得意な方なので、会合でのあいさつや、ちょっと一言などを求められやすい傾向にあります。
しかし、かしこまった場面で急に話を振られると、頭の中が真っ白になり言葉につまってしまうケースが多いのです。
 
悩む女性
 
これらの特徴がありますが、いずれも、トレーニングすることで克服していくことができます。
 

2.管理職があがり症になる理由

学生時代までは全くあがり症なんて意識したことなかったのに…という方も多いです。
大人になってからあがり症になることは稀という話を聞いたことがありますが、現実、そんなことはなくて社会人になってから、そして管理職になることであがり症を自覚することは普通にあります。

 

あがり症とは

 

その理由は大きく以下の2つです。
 
①会社の期待に応えようとするプレッシャー

昇進・昇格すると、それだけ仕事の質や量も求められます。
自分一人だけの仕事で済んでいたのが、段々自分一人だけではなく周りの人や時には部署やグループ、チームの垣根を越えて多くの人と関係を持ちながら仕事を行うことが増えていきます。
自分がそれまでより重要なポジションにいることを自覚し、他者からの目線(どう見られているか)を意識することが増えるので、「あがっていると思われたら、仕事ができない人と思われるのでは」といった思考から、あがり症に陥るケースがあります。
 
仕事が忙しい
 
出典元:管理職の役割変化とストレス – 労働政策研究・研修機構
 

②客観的視点を持つことが求められる

管理職には、「会社からの期待に応えること」ともう一つ求められることがあります。
それが、自分の行動の影響・成果を客観的に捉えることです。
管理職になると、判断することも増えてきます。仕事を任されるという自由度が高まるのと同時に責任も増えてきます。
時には、誰かに苦労を伴ってもらわないといけないかもしれないし、時間に迫られて納得のできる議論ができないまま機会を逃さないため判断を下さないといけない場面もあります。
そのためには、客観的視点を持つ必要があり、多くの視点から物事を見つめることが習慣となり、他者からの視線を特に意識するようになった結果、あがり症になるケースもあるのです。
 

3.管理職のあがり症5つの対処法

管理職だからといって、全て特別な対処法というわけではなく、基本的には通常のあがり症対策を行うことが非常に効果的です。
 

あがり症克服法5つのポイントと克服できない人の3つの特徴と原因

 
それらも踏まえて、管理職の方向けのあがり症対処法として以下をご紹介いたします。
 

①ストレッチで身体を柔らかくする

仕事でストレスがたまると、身体がかたくなってきやすいです。
特にデスクワーク主体の方は、知らず知らずのうちにたまった”勤続疲労”も積み重なって、身体に一気にガタが来始めてもおかしくありません。
身体がかたいと、不安を感じたときに、声や手足の震えなどのあがり症状が出やすい体質となっています。
意識的に身体を緩めて、震えにくい身体を取り戻しましょう。
 
ヨガ
②腹式呼吸で自律神経を整える

あがり症状が出る原因は、自律神経のうちの交感神経が活性化されているからです。
交感神経優位な状態から、副交感神経が優位な状態に変えていけば、あがり症状はゆるやかになっていきます。
ほとんどの自律神経は自分の意志でコントロールできないのですが、唯一、呼吸だけは自分の意志でできます。
深く、ゆっくりとした腹式呼吸は、自律神経を整えて、副交感神経が優位な状態に変えてくれます。結果、あがり症状が緩和されていきます。
 
出典元:自律神経を学んでみませんか? – 東邦大学
 

③準備・練習をする

管理職ともなると多忙であるため、自分の時間を取ることがなかなか難しくなってきます。
しかし、だからといって、苦手なことを克服するための時間を惜しんでいては、克服できるものもできません。
発表本番の前には、必ず準備・練習はするようにしましょう。これをしないと、自信がついてきません。
効果的な準備とは、原稿を書いて何度も読む練習をすること、効果的な練習とは、いかに本番に近いシチュエーションで練習するか、つまり、いかに人がいるところで練習するか、ということです。
 
ガッツポーズ
 
④話す本来の目的を明確に

人前で話すときは、必ず話す目的があるはずです。特に管理職ともなれば、単にフリーで昨日あったことを3分間スピーチで話すだけという場面よりは、聞き手にお願いすること、指示することが多くの仕事のはずです。
聞き手に何をお願いしたいのか、指示したいのかを明確にして、そのことを伝える気持ち・理解してもらう気持ちで話すことをしましょう。
 

あがり症になりやすい性格となりにくい性格の違いとは?

 

⑤完璧を求めすぎない

管理職の人は、自分に対しての理想も大きく掲げています。
「管理職は、こうでなければならない」といった、いわば固定観念に近いものです。
その中に、「人前で堂々と話せなければならない」というのも、管理職のあがり症の人には、往々にしてあります。
もちろん、そういう志を持つこと自体はとても素晴らしいことなのですが、それが行きすぎて完璧主義となるのは、よいとはいえません。
うまくできなかったときの自分へのダメージが大きくなるからです。
例えば、人前で緊張しやすかったら、そんな自分も認めること。だけど、克服するための努力をすればよいのです。
人の上に立てば立つほど、思い通りに行くことはなかなかないこともあるので、自分がどう見られるかとか上手く話そうとするよりも、完璧を求めすぎない方が自分へのプレッシャーも軽減されてきます。
 
プレゼン
 
出典元:完全主義と不適応の関連 – 京都教育大学
 

4.まとめ

昨今、コンプライアンスやら数々のハラスメントやら、管理職に求められている能力は非常に多岐にわたってきています。
会社によっては、「一定数、女性の管理職を配置する」といったような目標が掲げられ、本人はあまり望んでいないにも関わらず管理職となる女性も多くなっています。

しかし、仕事は好き、もしくは、生活するために仕事を辞めるという選択肢がない方にとっては、あがり症の悩みは避けて通れない問題です。

あがり症の発症時期は様々であり、管理職や経営者の方であがり症に悩む方は多くいらっしゃいます。
いつからでもあがり症になり得ますし、また、いつからでも克服していくことができます。

人前でのあがらない話し方を学んで、実践して、公私ともに充実した日々を進んでいきましょう。
 
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鳥谷朝代
この記事を書いた人
鳥谷 朝代(asa)
一般社団法人あがり症克服協会 代表理事

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