あがり症克服に立ち向かっている自分を認めましょう!

あがり症克服に立ち向かっている自分を認めましょう!

2018.10.31

自分を好きになる

自分を好きになる

最近、「自分を好きになれない」「自己肯定感を持てない若者が増えている」といったフレーズをよく見聞きします。私はこれまで、「自分を好きか」、という問いを、自分に投げかけたことも、意識したこともありませんでした。

私は、あがり症の克服は「自分を好きになる」「自分を認めること」なのではないかと、最近、強く感じるようになりました。

あがり症克服協会との出会い

あがり症克服協会との出会い

現在、私は、長野県上田市にある専門学校(上田情報ビジネス専門学校:通称“ウエジョビ”)で社会に出る前の若者に「話す」ことを中心とした授業を受け持っています。これまでも、プレゼンテーションといった授業はありましたが、「話す」こと自体に焦点を当てた授業は、学校が新たに導入した授業です。学生のほとんどが、人前で話すことが苦手な「あがり症」です。これは、この学校にあがり症の学生が特別多いのではなく、日本の学生たちは、ほとんどが同じ傾向だと思います。日本の学校では、人前で話すトレーニングをあまりしてきていませんから、無理もありません。

どうやって、あがり症を克服させてあげればいいのでしょうか?授業で、「場数を踏もう!」などと号令をかけて、話すトレーニングをやったところで、あがり症から抜け出すどころか、「やっぱりあがってしまった」と落ち込み、自信を失い、這い上がれなくなってしまうに違いありません。それは、何としても避けなければいけません。社会に出る前に、自信をつけて欲しいのです。

これはきちんと勉強して向き合わないといけないと思い、あがり症に関する本を買って勉強しました。国語の朗読で、あがり症になってしまったという人が実に多いことも知りました。数多くの本の中で、一番まっすぐに、あがり症に向き合っていたのが、当協会の代表理事である鳥谷朝代先生の本でした。そこで、思い切ってプライベートで受講することにすることにしたのです。それが、私のあがり症克服協会との出会いでした。

私のあがり症

私のあがり症

私自身、あがり症でした。そんな私が、民放ローカル局のアナウンサーになってしまいました。と、言うと大変失礼な言い方ですね。当時の私は、なりたい職業がはっきりとわからず、「家事手伝い」という職業(?)が、テレビでも堂々とテロップに流れていた時代ですから、真剣に就活をしていませんでした。様々な企業を訪ねることができるのも、大学生の今しかないと、大学4年生の時、地元で看板が目立ったテレビ局を訪ねました。ところが、その年、そのテレビ局ではアナウンサーしか一般採用していなかったのです。「どうせ受からないから、話しのネタに受けてみよう」と、採用試験に挑みました。ところがかってしまったのです。すごい競争率を勝ち抜いたという喜びから、自分があがり症であることも忘れて入社。アナウンサーとして社会人キャリアをスタートさせました。

アナウンサーの勉強もしたことがありませんでしたから、一から教えていただき、腹式呼吸、滑舌練習の毎日。何とかデビュー、もちろん緊張の毎日でした。スタジオに入ると、緊張で手が氷のように冷たくなります。腹式呼吸はすごいですね。声の震えがなくなりますから。落ち込み、叱られ、の毎日でした。

そこから、会社では、様々な部署も経験させてもらい、歳を重ねたある時、新たなあがり症が出現してしまったのです。その頃には、仕事上の立場も上がり、必要以上に部下の視線を意識するようになっていました。発言する時、「あがっていることを部下に気づかれるのでは…」なんてことが、頭の中の大半を占めるようになってしまいました。

社外の会議に出席した時です。私以外の出席者は、私からすると「仕事ができる人」ばかりです。よどみなく報告をします。私も「仕事ができる」っぽく見せなくちゃ、なんて、自意識過剰状態にどんどん突入しながら、私の発言の順番を待っていました。アナウンサーのような腹式呼吸で滑舌はっきりしたしゃべり方は、場違いに思え、周囲のボソボソ・早口のしゃべり方を真似して、いつもの自分と違う自分を演出して発言した途端です!息が止まるくらいの緊張に襲われてしまいました。

それ以降、その手の会議は大の苦手になってしまいました。

あがり症克服協会で受講

あがり症克服協会で受講

テレビ局を退社し、専門学校の講師として新たなキャリアをスタートさせました。そして、前述のとおり、あがり症克服協会を知り、受講することにしたのです。講座には、全国からあがり症の人が集まっていました。これほど多くの社会人たちが真剣に悩み、自分を変えたいと思い受講していることに驚くと同時に、私ばかりではないという安心感もありました。

優しい先生方から、あがりのメカニズムや、腹式呼吸はもちろん、それ以外のあがりを制する術を多角的に教えていただきました。講座もステップアップし、インストラクターの資格もいただきました。

練習の大切さ

練習の大切さ

あがり症克服協会で数多く教えていただいた中から、皆さんにお伝えしたいのは、練習の大切さです。以前の私はスピーチに関して、練習を馬鹿にしていたところがありました。新人の頃、当時の上司が、会議冒頭の挨拶の原稿を書いているという噂を聞き、「原稿がないとしゃべれないのかしら。フリートークできないなんて!」と、同僚と話しをしたことがありました。でも、その上司は、会議の場になると、原稿は読まず、的確に話をまとめて、お話しされていたのを覚えています。

あがり症克服協会の講義を受けて、練習の大切さを教えていただいたことで、目が覚めました。私が歳を重ねてからあがるようになったのは、当時の上司を小馬鹿にしていた私へのしっぺ返しだったと思います。私は、会議に臨む時、準備や練習を怠っていました。

それからは、きちんと準備し、声に出して練習するようにしています。先日も、ラジオ番組で朗読する機会がありましたが、事前に仲間や家族に私の朗読を聞いてもらい練習を重ねたことで、心地よい緊張で収録を終えることができました。

自分を好きに

自分を好きに

私が最初に出会った鳥谷朝代先生の著書『人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣』(明日香出版社)、そして、あがり症克服協会講師の宮松大輔先生著『人間関係で「うまくやる人」と「つらい人」の習慣』(明日香出版社)を読むと、お二人に共通点があるように思います。それは、あがり症時代の自分は「逃げていた」。その後、「克服しようと努力する自分」がいた。そして今、「挑戦してきた自分を認めて好きになっている」、ということです。私はそこに強く感銘を受けました。

先日、上田情報ビジネス専門学校主催の「ココロの授業」という講演会が、上田市で開催され、我武者羅應援團の武藤貴宏團長さんが講演してくれました。全国各地から集まった1,000人余りの人で会場の大ホールがいっぱいになりました。武藤さんは、高校1年生の時、応援団に入団するものの厳しいプレッシャーに耐えることができず2週間で逃げ出してしまうのですが、社会人になってそんな自分にリベンジするためにプロの応援団を結成し、今、多くの人々の勇気を奮い立たせ続けていらっしゃいます。

武藤さんが、逃げた自分と向き合ってきた過程を熱く語る1時間余りの講演を聴いていると、目から涙が流れてきました。とにかく、とにかく、素晴らしいお話で心を打たれました。

そうだ!

あがり症克服の根底は「自分を好きになること」なんだ!

頑張っている自分を認めてあげることなんだ!

逃げない自分にエール

逃げない自分にエール

あがり症克服協会の講座を受講する人の中には、「人前で全くしゃべれず、そんな自分がいやだ。そんな自分を変えたい」とおっしゃる方もいます。立派です!あなたは、逃げず、自分を変えようと、受講しようと決意し、教室の椅子に座っているじゃないですか!すごい努力です!

私の学生だって同じです。私の授業が苦手で、欠席しようと思ったことがあるそうです。でも、欠席せずに授業を受けたじゃないですか!クラスの前で声を上げたじゃないですか!頑張っている自分認めましょう!人より上手くしゃべれない?そんな風に他人と比べても意味がありません。他人にはわからずとも、きのうの自分より前に進んだじゃないですか!

緊張したって、かっこ悪くたっていい!(我武者羅應援團より)

頑張っている自分がいます!

時には逃げても、また再チャレンジ、何度も何度も頑張る、それが大切なんですね。


人前で心臓がバクバクしてるって?

今、この時をしっかりと生きている!その証しです。


みなさんのお力に少しでもなれれば幸いです。精一杯、頑張ります!


一般社団法人あがり症克服協会 認定講師

菱川 容子(yoko)

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