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「手のひらに人」などの「あがらない方法」は効果的か?

手のひら

2016.03.14

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「手のひらに人」といった、いわゆる「あがらないおまじない」、「聴衆はカボチャ」といった都市伝説(?)、それ以外にも巷に溢れる「あがりを克服する方法」は、本当に効果があるのでしょうか?

1. 手のひらに「人」という字を書いて飲むとあがらない?

よく、「手のひらに人という字を書いて飲むとあがらない」と言われます。
効果はどうでしょうか?
その瞬間は緊張から意識を遠ざけられるという意味や、手先を使うことで身体的リラックス効果もあるかもしれませんが、おまじない程度のもので、緊張を緩和する方法として科学的な根拠があるとは思えません。
何でも「人を飲み込む」という意味から「人」という字を書くといいと言われるようになったとかならないとか。もはやダジャレですね。(笑)
「それをすることでリラックスできる」ということであれば、その方にとってのあがり解消法とも言えますが、「気休め」程度の効果しかないと思います。
よくアスリートが「試合の当日は焼肉を食べる」「左足から靴下を履く」などのいわゆる「ゲン担ぎ」をする人もいますが、それは血のにじむような努力があって、はじめて意味をなすもの。
基礎や準備ができていない人が神頼みをしたところで、残念ながらまったく意味はないでしょう。

ちなみに、私はゲン担ぎの類は一切しません。
やるべきことをやっていれば、必要ないと思っています。
また、対面のコミュニケーションはどう展開していくか予測できないので、どんなに自己暗示をかけても、ちょっとしたことで醒めやすく、また暗示がとけると拠り所をなくしてよりパニックになってしまうこともあります。
おまじないや暗示に頼らず、「どうしたら上手にスピーチできるか」を基礎から学んで、実践していくことをお勧めします。

1. 聞き手をカボチャと思えばあがらない?

これも昔からよく言われていますね。ジャガイモバーションもあるとか。(笑)
なぜ野菜系なのかはわかりませんが、人に見られていると緊張するから、野菜か何かだと思えってことでしょうか。
イヤ、これって難しくないですか?
1対1ならどうでしょう?
逆の立場だったら?
自分の旦那さん(また奥さん)が、自分のことカボチャだと思って話しかけてきたら嫌じゃないですか?
私は、聴講に来てくださった方を「カボチャ」と思ったことは一度もないです。
カボチャと思い込む技術があるなら、1対1で話すときと同じように「自分の理解者・味方」って思って話す方が断然いいです!
人前で緊張する人は、「周りは敵」「あら探しをされる」という思考になりがちですが、決してそんなことはありません。
敵対心がある・ないというより、あまり関心がないというのが正しいかもしれません。(苦笑)
たとえば、最近出席した結婚式のスピーチの内容を覚えていますか?
直近の宴会の乾杯のスピーチの内容を覚えていますか?
そんなものなのです。失敗した本人はそのことをずっと覚えていますが、周りはまったくと言っていいほど覚えていないものです。
スピーチは「ライブ」です。
もう二度と同じ場面はないし、まったく同じ内容を話すこともない。
その場限りなのです。
だからこそ、誠心誠意話すべきなのです。
たとえ失敗したとしても、構いません。
アーティストが歌詞を間違えたり、演奏順を間違えたりしたとしても、それでライブすべてが台無しになるわけではないですよね。
アクシデントも、「ライブ」の醍醐味です。二度と同じシチュエーション、セリフはないのです。
「自分の話を聞いてくださる大切な人」に向けて、「一期一会」の気持ちで話してみてください。
そんなあなたの話しぶりに、聞き手はきっと大ファンになることでしょう!

結論

「おまじないや神頼みではどうにもならない」ということです。
ここに挙げた方法よりも確実にあがりを解消できる方法はたくさんあります。
いつでもいくつでもお伝えできますので、お気軽にご受講ください!

from : 鳥谷 朝代

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