「料理はディテールだ」
フランス料理界の巨匠、ジョエル・ロブションの言葉です。
ロブションは、15歳で見習いシェフとしてスタート、28歳で「コンコルド・ラファエットホテル」総料理長に就任、39歳で三つ星を獲得されました。
現在、日本を含む世界11か国のレストランで31の星を獲得され、「世界最高のシェフ」、「フレンチの神様」と評されています。
では、「ディテール」とは何でしょうか?
辞書で調べてみると、「細部」とか「詳細」という意味です。
なぜ、ロブションは「細部」にこだわるのでしょうか?
たとえば、卵の黄身に塩を振らないのは、卵黄に点々がついて美しくないから。
コショウの産地にこだわるのは、その一皿にピタッとハマる胡椒を使いたいから。
大雑把な味付け、盛り付けは人を魅了しませんし、細部にこだわらない料理は、満足できないことを知っているのですね。
ロブションだけでなく、いつも目的を安々と達成しているように見える人たちがいます。
その人たちはディテールの重要さを知っているのでしょう。
そして、それを日々実践する力を持っているのです。
「あがり症克服」についても同じことが言えるのではないでしょうか?
「あがり症克服」にもディテールがあります。
それはまず、「基本練習」。
たとえば、(社)あがり症克服協会では「腹式呼吸」や「発声」や「姿勢」などの「体へのアプローチ」を重要視しています。
基本にしっかり取り組むことがあがり症克服の肝です。
ないがしろにしている人は克服に時間がかかってしまいます。
単に講座に通って人前でスピーチすれば慣れる、という事ではないのです。
世界的な三ツ星シェフのロブションは全国の有名都市に何十店舗も持っています。
そんなロブションでさえ、15歳から71歳の今まで、卵にかける塩の場所や量、コショウの種類を毎日細かく研究しているのです。
そのディテールにこだわる姿勢が、世界中の人を幸せにしています。
「あがり症克服」を成功させるのも同じです。
1日5分でもいいので基本を練習することです。
習慣化して1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と積み重ねたらどうなるでしょう?
腹筋が強くなり、声が前に出るようになって、震えない声が手に入る可能性は大きいです。
自分がどんどん進化して、自分自身を信じることができる日がくるでしょう。
結果、誰かを感動させるスピーチやパフォーマンスができるのだと思います。
できることから少しづつ、あなたも日々の習慣に少しでも「練習」を取り入れてみませんか?