大人の人見知りとは？特徴や治し方を解説！
2024.03.20
一般社団法人あがり症克服協会 代表理事 鳥谷 朝代
株式会社スピーチ塾 代表取締役
人見知り克服協会 代表
心理カウンセラー
NHKカルチャー/朝日カルチャー/よみうりカルチャー
中日文化センター/リビングカルチャー話し方講師
※出版実績はこちら。
※メディア出演情報はこちら。
※お急ぎであがり症を克服したい方へ講座ご案内※
「人見知り」とは元々、子どもが見慣れない人に対して不安を感じたり、恥ずかしがったりすることを指す言葉でした。
つまり、子どもの発達段階における特性であり、成長過程において自然に治まっていくものとされていました。
しかし、ネットやメール、SNSの普及により、人と直接関わることの少なくなってきた現代では、「大人の人見知り」も増えており、実に7割の人が人見知りともいわれています。
内向的、恥ずかしがり屋、引っ込み思案、シャイなど、もともとの性格、気質が起因する先天的なものと、いじめや転校などがきっかけでトラウマが生じたり、自信をなくしたりすることが原因となる後天的なものとがあります。
社会人になり、ある程度の地位に就く中で、コミュニケーションが苦手とも言っていられなくなり、苦手意識を改善しようとする大人の方も多くいらっしゃいます。
あなたの人見知り度はいかがでしょうか？
まずは次のチェックリストをやってみましょう。
目次
１．あなたはいくつ当てはまる？大人の人見知り度チェック
２．大人の人見知りを克服した体験談
３．大人の人見知りの特徴とは
４．大人の人見知りの原因と対策法
５．大人の人見知りの治すとっておきの習慣
６．1日１分！家でできる！大人の人見知りの治し方
７．まとめ
【PR】★30ステップで人見知りさんがどこでもラクに過ごせるようになる★
１．あなたはいくつ当てはまる？大人の人見知り度チェック
①他人にどう見られているか気になる
②人の視線が苦手で、目を合わせることができない
③人の評価や自分への悪口が気になる
④（風邪や花粉症でもないのに）マスクをすると安心する
⑤グループ行動が苦手
⑥自分の弱点を人に打ち明けられない
⑦人見知りであることを認めたくない
⑧飲み会や人との会食が苦手
⑨無意識に周囲の人を評価してしまう
⑩何を考えているかわからないと言われることが多い
⑪初対面の人に自分から挨拶するのが苦手
⑫美容院やショップで店員さんに話しかけられたくない
⑬食事やイベントに誘われても、別の用事や仮病を使って断ることがある
⑭会食や飲み会では端の席を選ぶ
⑮会合ではいわゆる「ちょっと一言」が回ってこないよう常に祈っている
①～⑤は自意識過剰タイプ、⑥～⑩はカッコづけタイプ、⑪～⑮は逃げグセタイプの傾向にあります。
・自意識過剰タイプ
「自分が見られている」「誰かに評価されている」と過剰に意識する人
・カッコづけタイプ
「恥をかきたくない」「自分をよく見せたい」と思う人
・逃げグセタイプ
「どうやって会話を楽しむか」ではなく、「どうやってその場から逃げるか」を考える人
いくつか当てはまった方は、今まさに「大人の人見知り」で悩んでいるかもしれませんね。
２．大人の人見知りを克服した体験談
私は、物心ついたときから、内向的で人見知りでした。
外出が苦手で、家で絵を描いたり本を読んだりするのが好き。
子ども時代の写真は、いつも笑顔がなく無表情です。
中学のときの本読みであがり症を自覚してからは、対人恐怖症に拍車がかかり、クラスでも常に目立たないように隠れるように過ごしていました。
高校まではなんとか卒業しましたが、大学進学は断念、事務職である公務員になりました。
とはいえ、会議や研修で発言しなければならない場もあり、メンタルを病んで3ヶ月休職したこともあります。
そんな生きづらい10代20代を過ごし、一生こうやって隠れて生きていくのかと絶望に暮れていた頃、転機がやってきました。
会議で20分発表しなければならなくなったのです。
心療内科に通院したり、ネットで対策法を探したりしている中で出会ったのが、話し方教室でした。
老若男女問わず多くの仲間とともに学ぶうちに、人見知りとあがり症を克服、職場でもプライベートでもスムーズに話せるようになりました。
その後、私と同じように人見知りやあがり症で悩んでいる方たちの力になりたいと、人間関係やコミュニケーションに悩む大人の方向けの教室を作りました。
私の生徒さんの大半が40～50代です。
３．大人の人見知りの特徴とは
日本テレビで放送中の「午前０時の森 おかえり、こっち側の集い」という番組をご存じでしょうか。
人見知り芸人の代表格、オードリー若林さんが、小心者であれこれ考えちゃう「こっち側」さんたちをゲストとしてお迎えし、悩みを打ち明けあうトーク番組です。
（若林さんには、かつて人見知り解消レッスンをしています！）
この世の人間はあっち側とこっち側のふた通りであり、「人生キラキラ、ザ・明るい人＝あっち側」「小心者でいろいろ考えちゃう人＝こっち側」という定義で、あんなにキラキラしたアイドルやミュージシャンが実はこっち側！？という意外性を楽しむ番組です。
華やかそうに見える芸能界ですが、実はこっち側も多く潜んでおり、若林さんを中心に「こっち側の一大勢力」を作るというコンセプトもおもしろいです。
番組では、「人見知りの人・人見知りでない人」を「こっち側・あっち側」と表現しています。
「こっち側・あっち側」の人の特徴は、
◆こっち側：気にしい、あれこれ考えてしまう、目立ちたくない、盛り上がっている会話には入れない、人間関係は狭い等、いわゆる「陰キャ」
◆あっち側：人目は気にしない、誰とでも分け隔てなく話せる、目立つの大好き、人間関係は広い等、いわゆる「陽キャ」
人見知り、陰キャ、内向的は「こっち側」ということになりますね。
アンケートを取ってみたら、私の感覚では7～8割は「こっち側」の人なのではないでしょうか。
私ももちろん「こっち側」ど真ん中です！
ハロウィンの仮装をして渋谷に集まる人の気が知れませんし、ディズニーやユニバーサルスタジオなどのランド系に行ったときの仮装すら苦手で、一度もしたことありません！
スポーツ観戦に行って、知らない人にハイタッチやハグするなんて、正気の沙汰ではありません！(笑)
４．大人の人見知りの原因と対策法
そんな重度の人見知りの私でも、セミナー講師として人前で話すときは、多くのタレントさんがおっしゃるように、「あっち側のスイッチ」を入れています。
仕事であれば猫耳カチューシャも付けられますし、自らハイタッチしにいく側にもなれるから不思議なものです。
つまり、「普段はこっち側、仕事のときはあっち側スイッチを入れる」という対応をしています。
「こっち側・あっち側」「陰キャ・陽キャ」どちらが優れていることでは決してありませんし、ひとりの人間の中に、あっち側とこっち側があると思っています。
明るく振る舞っている人にだって、影はあるし、その逆もあります。
ただ、長年こっちとあっちを行き来していて思うのは、「こっち側のほうが若干生きづらい」ということ。
こっち側にいると、あっち側にいる人のことを強く意識するけれど、あっちの世界にいる人は、こっちの世界のことをそこまで気にしていないことが多いからです。
誰も気にしていないのに、自分だけが人目を気にして、自らの行動を制限してしまうのは、とてももったいないですよね。
それぞれが生きやすい世界で、居心地のよい場所で、お互いを尊重し、素敵な時間を過ごせるのが理想ですね。
そのためには、こっち側・あっち側両方の気持ちや習性を理解し、程よい距離を保ちながら、共存していく努力が大切なんだと思います。
自分はどう思われているのだろう、嫌われているんじゃないだろうか、と人目を気にしやすい人は、自意識が過剰になりやすく、相手の話より自分のほうに意識がフォーカスされてしまいます。
そして、「自分の発言がどう受け止められるんだろう」と懸念するあまり、話すのが怖くなってしまうのです。
人目を気にするというのは、自信のなさの表れでもあります。
コミュニケーションでの失敗がトラウマになっている人も、同様に自己評価が低めなことが多いです。
自己肯定感の低い人は、人見知りに陥りやすくなります。
ただし、自分がこれらに当てはまるからといって、落ち込むことはありません。
人見知りは決して悪いことばかりではないからです。
これを言ったら相手がどう受け取るだろう、など先回りができてしまう繊細さを持ち合わせているからこその特徴でもあるのです。
慎重で思慮深いところがあり、気配り上手が多いのも、人見知りさんの特徴です。
ですから、「こんな自分はダメだ」などと否定せず、対策方法を知って、必要なシーンでだけ対処できれば、格段に過ごしやすくなるのです。
人見知りは必ずしも一生悩まされるものではなく、対処法をしっかり身につければうまく立ち回れるようになるものなのです。
５．大人の人見知りの治すとっておきの習慣
大人の人見知りを治すには、まず自分から積極的に行動する習慣を身につけましょう。
まずは、あいさつ。
バスやタクシーに乗る際は、自分から『お願いします』と声をかけ、降りる際は『ありがとうございました』とお礼を言う。
あいさつに慣れたら、美容院やショップでもできるだけトークをしてみましょう。
もう一つ大事なのは、笑顔です！
鏡の前で、1分間口角を上げてみましょう。
上の歯が8本見えるのがベストです。
これを続けると筋肉が記憶して、人に接する際、自然と笑顔が出るようになります。
毎日続けるうちに、自然と笑顔が出ることが嬉しくなり、『コミュニケーションって楽しいんだ』とマインドが変わっていきます。
ポイントは、相手のリアクションを気にしないこと。
相手の状況を考え始めたらキリがないので、『挨拶は消え物』と割り切りましょう。
話し上手とは、話すのが上手なだけでなく、『あの人と話していると心地よい』と感じてもらえる人。
人見知りには繊細な気配りができる人が多いので、聞き上手さんも多いはず。
話し上手になる可能性をたくさん秘めているのです。
「何か話さなければ…」と考え込まず、まずはあいさつと笑顔からはじめてみましょう。
ほんの少しの習慣の積み重ねにより、日常生活は大きく変化するはずです！
６．1日１分！家でできる！大人の人見知りの治し方
「人見知り」というと、人と会話する練習しかないと思われがちですが、自宅でひとりでできる克服法もあります。
これまで7万人以上の人見知りさんを見てきましたが、そのほとんどが『体が堅い人』です。
体が堅いと呼吸がしづらくなり、声も出しにくくなります。
実は発声は、コミュニケーションにおいてとても重要。
私もかつて、自信がないため声が小さく、あいさつしたり話しかけたりしても気づいてもらえず『無視された』『またダメだった』と落ち込んでいました。
話し方教室での発声練習で声が出るようになってからは自信がつき、積極的に行動できるようになってコミュニケーションが楽しくなりました。
発声をよくするためには、日頃のストレッチで体を柔らかくするのがオススメ。
正しい姿勢を心がけたり、メンタルを安定させる効果のある腹式呼吸をしたりすることも大切。
会話などは相手がいないと練習できませんが、ストレッチ、腹式呼吸、発声・笑顔の練習は1人でも可能です。
大人の人見知りはメンタルに起因していると考えている人が多いですが、実は、こうしたフィジカル面からのアプローチは即効性があります。
今すぐ生活の中に取り入れてみましょう！
【PR】★本気であがり症克服したい人必見！鳥谷朝代の15日間「あがり症克服」無料メールセミナーはこちら★
７．まとめ
いかがでしたか？
本コラムのポイントをまとめると以下になります！
■日本人の約7割！多くの大人が人見知りで困っている
■まずは自分の人見知りタイプを知ろう
■陰キャ・陽キャどちらが優れているということはない、お互いを尊重することが大事
■あいさつと笑顔の習慣を身につけよう
■何か話さなければ…ではなく、相手が話したくなる人を目指そう
■自宅で1人でもできる克服法もある
自分自身を理解し、小さな一歩から始めることが、大人の人見知りを克服する鍵です。
一緒に成長し、笑顔あふれる日々を目指しましょう！
※あがり症を克服したい方へ講座ご案内※
