こんにちは、あがり症克服協会 認定講師hanaeです。
私は時間配分は完璧なほうですが、レッスンの最後に5分など少し時間が余ったときは、皆さんの日々あがり克服に取り組んでいる中での疑問、不安に思うことにお答えする質問タイムにしています。また皆さんの前で手を挙げて質問するのもいい練習だと思うので、レッスン中でも遠慮なく質問してください、とアナウンスします。
元アガリストとしてasa先生から教わったこと、自分がやってみてよかったと思うこと、指導歴14年の中で生徒さんから効果があったとご報告いただいたことなど、織り交ぜてお答えしております。見学やサポートしに来てくれた他講師から「どうしてあんな的を得た答えが流れるようにできるのですか。」とよく言われますし、自画自賛もしています。本当は私のレッスンにいらしてくださった方だけの特権にしておきたいところですが、このコラムを読んでくださった方にも、よくある質問と、私からの答えをこっそりとお教えしちゃいます。
Qこのクラスでは毎回スピーチさせられるのですか。
はい、毎回必ず一度はスピーチしていただきます。プールに入らない水泳教室がないのと同じことです。講義と実技をバランスよく取り入れた教室、自動車教習所もそうですね。
私がこの質問で気になるのが、スピーチさせられる、という言葉です。人前とは聞いてくれる人がいて初めて成立する、とてもありがたい場所です。人前に立てる喜びを感じながら、感謝して話しましょう。そうすればあがりなんてどこかへ飛んでいくはずです。
Q先生はそうは見えませんが本当に元あがり症ですか、今はあがらないのですか。
はい、元々はたいへんなあがり症でした。大学のゼミの発表で声が震えてしまったことがきっかけです。
みなさんと同じように話し方教室で勉強、練習し、MCとして様々な現場を経験し、講師になりました。
今はあがりません。それは場数を踏んだということももちろん大きいですが、今はあがっている暇がないからです。
2時間など限られた時間の中で、わざわざお金と時間を使っていらしてくださった受講生の皆様に少しでも多くのものをお持ち帰りいただく、そのことで頭がいっぱいなので、あがりのことを考えている余裕なんてありません。
あとは感謝の気持ちがあるからだと思います。聞いてくださる方がいるから人前に立てる、そう思っていたら自分のあがりに意識は向かないはずです。
Q教室へ通うのがつらいです。
レッスンが始まるまで誰とも話さず、じっと座って待っていて、終わったら挨拶もなく教室を出ていませんか。もったいないです!ぜひ仲間を作りましょう!!同じ動機を持ち、同じ目標を持って勉強している先輩方に相談してみる、仲間と終わったらアフターに出かけてみるのもいいですね。教室がきっかけで結婚したカップルもいますよ!
Q決められた文章は読めるけど、突然指名されると上手に話せません。
この質問はグループレッスンのときより、個人レッスンのときのほうが多いように思います。
フリーで話すことが苦手という方にお話しを伺うと、書くのも苦手という方がとても多いです。文章を書く練習をしましょう。レッスンでは他の受講生のスピーチに自分ならどうコメントするか考えながら聞いてください。
コメント力を鍛え、待ち緊張を抑えることもできて一石二鳥です!
Qスピーチの途中で息が苦しくなります。
吸うほうばかりに意識がいっていませんか。一度息を吐いてリセットしてそれから話し始めましょう。
Qスピーチをしているときはどこを見ればいいのでしょうか。
対大勢と言っても基本は1対1のコミュニケーション。お一人お一人の顔を見て話しましょう。100人の前で話すとき、100人の前、200個の目と考えるとあがりやすくなります。
Q自宅が集合住宅で大きな声が出せません。
大きな声を出さなくても練習はいくらでもできます。呼吸の練習、滑舌の練習など。あとはカラオケボックスにいくのもよろしいかと。マイクを使う練習もできますしね。
Q入会してから全く上手になりません。
本当にそうでしょうか。ノートはきちんとつけていますか。毎回、その日習った事、できたこと、できなかったこと、講師や他受講生からいわれたこと、必ず記録してください。そうすればご自身の変化に気づくはずです。
私も生徒時代からずっとノートをつけていて、始めて3か月、半年、1年と見比べると成長がわかります。すごくあがったら10、あがらなかったら1と、あがり度を数値化して残すというのもおススメです。
Qもうすぐ本番です。どうしたらいいでしょう。
練習を本番に近づけるようにしましょう。当日の衣装、アクセサリー、靴を身に着けて練習してください。
ご家族、お友達などに協力して頂いて、人目を増やして練習してください。録画チェックの大切さは教室に来てくださっている方なら言わずもがなですね。
Q先生はどうしてスタイルがいいのでしょうか。
腹式呼吸と、電車<歩く、そして姿勢よく(^^)
本当は最初の頃は、事前に用意した講義はできても、どんな質問が来るか予想できない質問タイムは怖くて仕方なかったのですが、今はその恐怖にでなく、皆さんに疑問点をそのままにしてお帰りいただきたくない、という思いに集中できるので、他講師が言うように今は流れるように回答できます。
最初にも書きましたが、これ以外に分からないことがあれば、レッスン中でも遠慮なく手を挙げて質問してくださいね。
人前は自らさがして、積極的に出てほしいです!
from : 倉橋花恵