あがり症の方にとっては、元々人とのかかわりで緊張してしまうのに、グループワークなんて無理!と思われる方もいるかも知れません。
しかし、「グループだからこそ」のメリットもあります。
先ず、同じ悩みを持つ人の集まりなので、「(緊張してしまうのは)私だけじゃないんだ」と共感でき、参加している人同士、ワークの中で頑張れた取り組みを共有することで、「そういう成功体験ができるなら、私も頑張ろう!」と励ましあうことができます。
そして、グループに参加すること自体、すごく緊張するけれど、それは個人の大きな第一歩でもあり、個人レッスンでは得られ難い体験もできるのです。
このグループワークには「グループカウンセリング」の効果があります。
「グループカウンセリング」とは、臨床心理学の用語で「エンカウンターグループ」とも言います。
「エンカウンター」とは「心と心のふれあい」という意味です。
日本ではなかなか聞き慣れない名前なのですが、1960年代のアメリカでは、この「エンカウンターグループ」が爆発的なブームになりました。
コミュニケーションの希薄化に寂寥感を感じていた当時の人々に、 「初対面の人間が集まり、自分の悩みや心の内面を素直に話し合うことで、日常生活では体験しえないような深い人間関係を経験する」という、「エンカウンターグループ」の試みは衝撃的であったようです。
その後「エンカウンターグループ」は「グループカウンセリング」としても広く受け入れられ、人々のダイレクトな対人経験の手助けをしていきました。
エクササイズでは特に「人の話を聞くこと」や、「自分のことについて話す」ものが多くなります。
それは、あがり症克服協会の講座も同じですね。
このグループ体験が、あがり症が原因のために、今まで対人・集団があまり好きでなかった価値観を変えて、人との出会い、共に学ぶことが、本当に素晴らしいこと何だと実感させてくれます。
あがり症はあなただけではありません。
日本人の8割があがり症と言われ、長期に渡り苦しんでいる方も少なくありません。
長く悩んだあがり症を克服したいと、向上心を持って参加頂く講座が「あがり症克服協会」です。
講座では同じあがり症だった講師と、あがり症の仲間が待っています。
この出会いがあがり症克服のスモールステップです。
共に学んだ3か月後、半年後の自分を講座参加前の自分と比較してみてください。
ご自身の変化、成長を実感頂けると思います。
ところで、面白いことにグループには個性があるので、NHKカルチャー定期講座であれば、1クールが終わり、次の新しいクールが始まりますが、受講者が変われば教室の雰囲気も変わり、新しい刺激や学びが得られることがあります。
日常生活の中では体験することが難しいような、ダイレクトな人間関係を実感することが出来るのではないかと思います。
あがり症は、正確には社交不安障害と言います。
主症状は対個人、対集団に対して心的、身体的な症状が出現し、強い不安を抱えることです。
同じ悩みを持つもの同士の出会いが、この不安を軽減してくれます。
あがり症克服のための第一歩を是非、「あがり症克服協会」で踏出してみてください。
from : 原朋子