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あがり症克服コラムColumn

自分の声や話し方が嫌いな方へ

自分の声や話し方

2016.03.23

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今から約10年前、ブライダル司会のレッスン生だった頃の話。

自分の声を録音して聞くというレッスンでは、みんな揃って「自分の声、聞きたくないです~」と嫌がっていた。

すると、当時の先生が一言。

「それを毎回聞かされてる私はどうなるのよ。」

ハッとした。

自分が嫌だと思う声を、先生はいつも聞いてくださっているんだ。

「自分の声が嫌い」。

あがり症の人に限らず、こういう人は多いものです。

まるで別人のように聞こえるから?

現実を知りたくないから?

そもそも、なぜ思っているのと違う声に聞こえるのでしょうか。

普段聞いている自分の声は、一度空気中に出されて鼓膜を通して聞こえてくる声と、自分の体を通る、つまり骨伝導により伝わった声との、両方を聞いています。

他人が聞いている声は空気中を伝わった声のみなので、違って聞こえるのです。

周りみんなが知っているのに、自分だけ知らない、自分の声。

かえってコワイことだと思いませんか?

「自分の声が嫌いだから聞かない」では、いつまでたっても自信を持つことができません。

「変な声」と感じる自分の声は、普段他人が聞いているあなたの声。

嫌がらず、ちゃんと知ってあげましょう。

ちなみに私は、留守番電話に用件を録音したときは、必ず#を押して、聞き直します。

きちんと録音されているか、用件は聞き取りにくくないかを確認するためと、自分の声をチェックするいい機会だからです。

そして、今でも人前で話すときは、しゃべっている姿を録画して、全体をチェックしてから本番に臨みます。

私の教室でも、受講生の方のスピーチを録画し、見ていただくことがありますが、もれなくおっしゃるのが、「本当ですね!あがっているようには見えないですね!」

それもそのはず、あがりの症状は体の中で起こっていることなので、他人にはそれほどわかりません。

隣の席の人の体温や心拍数が上がったところで、あなただって気づかないですよね。

自分が重度だと思い込んでいたことが、実は自意識過剰だったということに気づくでしょう。

それよりも、姿勢や手の位置、おじぎの仕方などが目に飛び込んできます。

声は、震えよりも大きさや速さ、抑揚が気になると思います。

そういった悪い癖を知らないでいたのは、自分だけなのです。

でも、落ち込む必要はありません。良くないところがあったら治せばいいのです。

 “見るのは一時の恥、見ないのは一生の恥。“

確かに自分のしゃべる姿を直視するのは恥ずかしいです。

でも、見ざる聞かざるは一生恥ずかしい。

人前で自信を持って話すためにも、自分の声や姿をちゃんと知ってあげて、好きになってあげましょう!

from:鳥谷朝代

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