あがり症の人にとって、「大勢の前でプレゼンやセミナーをすること」は、人生の中でも最もハードルの高いことかもしれません。
しかし、相手と目的を理解し、しっかりとした下準備をしていけば、それほど恐れることもありません。
「挑戦なくして、成功なし」です!
克服のチャンスですから、進んで引き受け、成功のための準備を念入りにしていきましょう!
プレゼン・セミナー成功への7項目
①相手と目的を理解する
誰に対してプレゼンするのか、出席人数、職種、年齢層、性別などを下調べしておきます。
プレゼンの主役はプレゼンターではなくあくまで聞き手です。
プレゼンの目的や役割を十分に理解し、ゴールを設定します。
②持ち時間により構成を考える
持ち時間をオーバーするのはNG。
前後の予定も確認しておきましょう。
時間配分を考慮しながら全体の構成を組み立て、関連資料を収集します。
必要に応じて、台本を用意します。
③聞き手にわかりやすい資料、台本をつくる
グラフや図など視覚に訴えるものを盛り込み、資料を作ります。
ただし、パワーポイントなどの操作にもたつくと、聞き手の視線はそこに集中してしまいますので、操作は事前に確認・練習しておくこと。
④ビジュアルハンドも演出として有効
プレゼンツールだけでなく、ビジュアルハンドをうまく使えれば、聞き手を飽きさせず、メリハリのあるプレゼンになります。
資料や実物は高く掲げ見やすいよう配慮します。
腕を組む、ポケットに手を入れる、相手を指で指すなどの行為は、横柄に見えますから決してしないこと。
指示棒や筆記用具を手でもてあそぶと、落ち着きがない態度に見られてしまい、マイナスに映りますので、気を付けましょう。
⑤念入りなリハーサルをする
当日の衣装、靴を身に着け、本番を想定したリハーサルを行います。
誰かに聞いてもらい、客観的なアドバイスをもらいましょう。
録画をし、姿勢や笑顔のセルフチェックも忘れずに。
納得できるまで何度も繰り返します。
⑥当日は早めに会場に入る
電車の遅延、渋滞を想定して、早めに家を出ます。
会場に着いたら、関係者の方へ挨拶をしながら、発声と笑顔のウォーミングアップをします。
一人でも多くの顔見知り(味方)を作り、アウェーをホームにしてしまいましょう。
実際にプレゼンする場所に立ち、イメージトレーニングをします。
箱(会場)の大きさに慣れておくと、本番での緊張感が和らぎます。
⑦本番でできる緊張克服法
自分の番が来たら、ゆっくり前に出ます。
ここで慌てると心拍数も上がってしまいますので、落ち着いて。
前に立ったら、聴衆を見渡し、一呼吸置いてから話し始めます。
目線を下げず、姿勢が前かがみにならないよう気をつけましょう。
声がか細くなると声が震えやすくなりますので、腹式発声を心がけます。
お辞儀などの動作もゆっくり丁寧に。
話す内容や目的に集中し、聞いてくださる方への感謝の気持ちを忘れずに。
終わった後は、すぐに人の話に耳を傾けましょう。
プレゼン・セミナーで使える「注目回避術」
プレゼンやセミナーは、話し手から聞き手への一方通行のコミュニケーションなので、より視線を感じやすく、一度あがってしまうと、逃げ場がなくなるという不安があると思います。
そんなときは、状況に応じて次の方法を活用してみてください。
・プレゼン・セミナー前に、自己紹介や名刺交換の時間を取る
・ペアワークやグループワークを取り入れる
・聴衆に質問を投げかける、意見を求める
一方向型→双方向型、つまり注目が分散される状態に持っていくのです。
プレゼン・セミナー前に聞き手同士が談笑する時間を取ると、一気に会場のホーム感が増します。
また、聴衆参加型スタイルにすることで、聞き手の満足度もアップします。
プレゼン・セミナーで緊張してきたら…セミナー講師がよくやる「超裏ワザ」
セミナー講師などのパブリックスピーカーと呼ばれる人たちは、緊張が高まっているとき、こんな裏ワザを使っています。
私もよくやる方法をご紹介します。
・水を飲む
・歩き回る
・ホワイトボードを使う
・マイクやレーザーポインターを持つ手を持ち替える
積極的に「身体を動かす」ことで、過度の緊張を発散させ、ほど良い緊張にコントロールしていくことができるのです。ぜひお試しください!

